アボン・イカン Bandung_West Java, 2017 |
毎月レシピの連載をさせていただいている「+62」。
今月の掲載レシピは、
バンガイ諸島で、お魚のスープの作り方を教えてくれた町のお母さんが、口頭で教えてくれたものを、
自宅で簡単に作れるようにとアレンジした、復習レシピです。
リンクはこちら → 西宮奈央さんのMASAK KIRA-KIRA
アボン・イカン/Abon Ikanという、香辛料を使った魚の田麩のようなもの。
あったか白ご飯に乗せてわしわし食べる魚フレークは、炒め物やスープの旨味出汁としても応用できます。
スラウェシの街の大学で勉強するために下宿をしている息子さんに、
魚が安く沢山手に入ったらたくさん作って送ってあげるのだと、お母さんは話していました。
「都会の魚は味が違うって言うのよ。これだったらね、日持ちするでしょう?息子、喜ぶのよ」
と、大変だと言いつつ、全く苦にしてないお母さん。
ちなみに、都会の魚といえども、スラウェシの魚は街であっても美味しいんですけどね。
バンガイのお魚はそれを上回る素晴らしさで、そしてそれが、お母さんの自慢でもありました。
お母さんの説明は口頭で、
というかそもそも、家庭料理に分量とかの詳細を求めることも難しいのですが、
それを帰って来てから、指示通りの材料で美味しいバランスはどのくらいかを探りました。
アボン・イカン Bandung_West Java, 2017 |
使う魚は、作りやすく、サバ缶で。
というのが、一度鮮魚で試した際、その小骨を取り除くのが面倒で面倒で。缶詰なら安心です。
香辛料に加えてのレモングラスとライムは、頬の内側がきゅっとなるような風味を足してくれます。
ということで、エキゾチックな風味のアボン・イカン、お試しください。